監修:東京女子医科大学病院 栄養管理部 石井 有理 先生

「すい臓によりそう健康レシピ」は、膵外分泌機能不全の治療を行う患者さん向けのレシピをご紹介しています。
膵外分泌機能不全の治療を行ううえで、PFCバランス※の取れた食事を摂ることがとても重要です。
すい臓の疾患はステージごとに必要な食事制限が異なります。炎症のある急性期では脂肪を制限する食事を行いますが、脂肪制限の必要ないステージで制限を続けると、必要なエネルギー(カロリー)や脂肪量、ビタミン(特に脂溶性)が不足し栄養不良となってしまうケースもあり注意が必要です。
ご自身のすい臓の状態に合わせて、必要な食事が変わりますので、ご自身の栄養療法についてかかりつけの医師や管理栄養士に相談しましょう。

※PFCバランスとは、摂取エネルギー量における三大栄養素であるたんぱく質・脂質・炭水化物のエネルギーの割合を示したものを指します。

膵外分泌機能不全の食事ポイント

  • 1.過度な脂肪の制限は行わない
  • 2.バランスの取れた食事
  • 3.十分なエネルギー(カロリー)摂取の基に、不足している消化酵素を補う治療を行う

「すい臓によりそう健康レシピ」1食分の設定
すい臓によりそう健康レシピでは、膵外分泌機能不全の治療を受けられている方へ向けて、以下の設定でレシピを作成しています。

  • 一食
  • エネルギー
  • 600Kcal
  • (米飯250kcal+主菜&副菜350kcal)
  • 米飯 150g
  • たんぱく質 4.3g
  • 脂質 0.5g
  • 炭水化物 55g
  • 食塩 0g
  • 主菜+副菜
  • たんぱく質 16.4g
  • 脂質 19.3g
  • 炭水化物 29g
  • 食塩 2g未満

※こちらのレシピは膵外分泌機能不全の患者様用です。

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